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【備忘録】2022年9月26日の葛藤
過去への後悔と、未来への不安に押しつぶされ、人生を捨てていた2020年~2022年の3年間を「暗黒地獄の3年」と自称する。
これは、その時期に書きなぐった文章である。
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ずっとずっと、左前の人生を歩んで来た。
勉強も苦手で、運動も苦手で、人間関係も煩わしかった。
幼い自分には、努力して現状を打破するという当たり前の事が、完全に抜け落ちていた。
理想を理想とせず、ありのままに生きてしまった。
怠惰な欲望のままに、ナマケモノのように生きてしまった。
駆けっこが苦手なら、豊富な時間を使って走り込みをする。
勉強が苦手なら、親に頼んで塾に入れてもらう。
素敵な人生を歩むために、いくらでも努力ができたはずである。
自分は、裕福な家庭に生まれたので、幾分かの金を投じることも可能だった。
しかし、どうして努力をするという選択を避けたのか。
豊富な資金があったことから、親ガチャは当たりだったようだが、両親からは学んだことが希薄であった。
親が子供の先輩なら、人生を生きる上で大切なことを教えて欲しかった。
努力することを教えて欲しかった。
そもそも努力をするという選択を知らなかった。
ありのままに生きるという能しかなかった。
親のいない子もいるし、接したこともあるが、彼らは何らかの形で、真理を学び取り、活力的に生きている。
自分はずっと、真理を学び取る事が出来なかった。
全ての過ちに気づいた時には、もう手遅れ。
誰にでも入れる高校に入り、誰にでも入れる大学に入り、誰にでも出来る仕事をやってきてしまった。
傍から見れば、恵まれた人生かもしれない。
しかし、その本質を知る自分にとっては非常に穢らわしいモノに他ならない。
子供の頃から無能を笑われ蔑まれ、努力に昇華出来なかった自分の心は、荒み切った。
このまま40代、50代と同じ仕事をやっても、普通以下の惨めな人間にしかなれないだろう。
恋愛経験も皆無……そもそも、昔から食べたいだけモノを食べてきた自分は太っちょに肥え過ぎていて、こんなだらしない外貌では、とても結婚なんて出来やしない。
IT、英語、その他専門資格……
努力の仕方を知らない自分は、頭に入らず、すぐ投げた。
だが、努力の仕方を知ったとて、変わりたいという気持ちはもう皆無だった。
もう手遅れだと感じた。
より良くしようという意識がなくなった。
昔のように。
そして、湧き出したのが、駄目な自分への強烈な殺意である。
こんな人生、要らない。
こんな人間、必要とされない。
自害を試みたが、未遂に終わる。
目覚めたのは、病室だった。
「自殺すれば、過去に戻れるよ」
どっから湧き出したのか、そんな説があるが、自分は否定する。
自殺未遂をして、僅かながら、死の世界を見ることが出来た。
真っ暗だった。
ただ真っ暗なら夜と変わらない。
しかし、まるで底なしの海を泳いでいるかのような、何が潜んでいるかも分からないような暗い深い沼に足を突っ込むような、とても気持ち悪い感覚だった。
あそこは恐らく地獄だと感じた。
相手が自分であろうと、人を殺せば、その業を負わねばならないのだろう。
もう二度と、あの世界には行きたくないと感じた。
しかし、死の淵から戻ったとはいえ、自らへ向けられた嫌悪感は変わりない。
仕事でストレスを負ったり、ふとした瞬間に過去の嫌な記憶を思い出す度に、命を絶ってしまいたくなる。
これは、自分の唯一の心の拠り所である。
親も頼れず、友達もいない自分の、唯一の生きる希望である。
いつも過去を思い巡らし、仮想の成功体験を積み、明晰夢を乗っ取るために眠りにつく。
そして、変わらない明日の朝に、悲哀に暮れたまま、重い足取りで仕事場へ行く。
傍から見れば、どれだけ惨めなことか。
神様は残酷だ。
もうずっとずっと苦しんで来た。
もういいじゃないか?
十分苦しんだじゃないか?
一度きりでもいいから、やり直させてくれ。
世界には色々な人がいる。
望まず障害を持って生まれてしまったり、不慮の事故で光や手足を失ってしまったり……
しかし、不幸に序列はあるだろうか?
その人が不幸かどうかは他人が決めることではない。
自分は独りよがりで、他人の痛みが分からない人間かもしれない。
しかし、自分はそのような人々に比べて幸せだから、タイムリープはさせられないとでもいうのだろうか?
タイムリープに対して、一つ理論がある。
自殺=タイムリープではなく、タイムリープは自殺に至るまでの途中にある。
命を差し出すまでの覚悟が出来た者に、タイムリープは与えられる。
こんな自分なんか、苦しむ間もなく痛めつけて殺してやりたいが、自分は自殺をしない。
自分は必ず過去へ戻る。
絶対に戻らなければならない。
必ず戻る。
今すぐ帰る。
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〇更新記録
・2022年9月26日記録
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・2024年5月12日更新
・2024年6月30日更新
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